このエントリはフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。



銀行…

そこは生き残りをかけた企業の戦場である。




融資担当者「はーい、次の方どうぞー」

ラファ・ベニテス「ブ、ブエノスディアス」

融資担当者「ベニテスさん、フェルナンド・トーレス獲得に必要だって言って融資した60億の返済期限が近いんですけれど、CLの準決勝まで進んだからお金はありますよね?」

ラファ「いやぁ、それが…」

融資担当者「……なにぃー? マスチェラーノの移籍金に使っただぁ!?」

ラファ「すんません、次までには必ず!」

融資担当者「…とか言って、今季も補強が必要だとか言ってまた追加融資を求めに来るんじゃないですか?」

ラファ「ギクッ」

融資担当者(やはり図星か)「大体、毎年補強してチームを作りなおしてスタート出遅れて、それで取戻しが効かずにダメになってるのに、何度同じ失敗を繰り返せば気が済むんですか」

ラファ「そうは言っても、今いる選手は控えを出したらオウンゴールしたりPK与えたりだ。選手層は全然薄いのだよ」

融資担当者「まあ、確かにDFは数が足りないですが、前は今いるのを継続的に使えばいいでしょう。じゃあこうしますか。とりあえずDF一人分の額は出しますので、それでDFを一人獲得してください。で、余った選手を売りさばいてもう一人DFを獲得するんです。中盤より前は基本的には今いる選手を継続して使いなさい。その方がきっと結果も良くなるでしょうから。どうしても必要ならいい加減スペイン人を沢山連れてきているのだからユースから一人くらい上げなさい。この条件に反しましたらトーレスの分も含めて一括返済を要求しますんで」

ラファ「げぇ~」

融資担当者「嫌なら出さないまでです」

ラファ「わ、分かった。仕方ない…」

融資担当者「ちなみにどうしてもお金が必要なら、系列の消費者金融のパンフがそこにあるので持って行っても…うわ、本当に持っていった。大丈夫かな、あのチーム…」



融資担当者「次の方どうぞー」

アルセール・ヴェンゲル「ボンジュール」

融資担当者「おや、ヴェンゲルさん、貴方のところからはスタジアム建設費の分割返済がきちんと済んでますので決算書さえ出していただければ大丈夫ですけれど、何か御用ですか?」

ヴェンゲル「フラミニも出て行くし、フレブも出るかもしれないので来季は大物でも獲ろうかなと思ってね」

融資担当者「慣れないことはしない方がいいんじゃないですか」

ヴェンゲル「そこはまあ、私もあまりアカデミーばかりから上げていると、ヴェンゲルはDVで選手達を締め上げてボロカスになったのだけを他所のクラブに捨てている、なんて噂も出かねないしね」

融資担当者(そんなことやってたんかい…)「で、誰を取るんですか?」

ヴェンゲル「ブッフォンだ」

融資担当者「おー、そいつはまた思い切ったことを考えましたね」

ヴェンゲル「そうだろう。それでユーヴェは移籍金を60億くらい要求しそうだから、それについて融資を」

融資担当者「うーん…成功の見込みが分からないので、今度相手の回答書も含めた追加書類の添付をお願いします」

ヴェンゲル「うーむ、仕方ないな」



融資担当者「次の方どうぞー」

グラント「シャローム」

融資担当者「やあ、グラントさん。決勝進出おめでとうございます」

グラント「うむうむ。それで、来季の補強に向けてご祝儀で200億くらい出してくれんかね?」

融資担当者「誰を取るんですか?」

グラント「まだ考えてないけど、そのくらい使うと思うから

融資担当者「…返済のアテは?」

グラント「特にないけどパパが保証人になってくれるから」

融資担当者「…分かりました」

グラント「おー、話が早い」

融資担当者「じゃ、この書類に保証人さんのサインをもらってきてください」

グラント「OK。おや、申込人が私じゃなくてチェルシーになってるぞ?」

融資担当者「だって、貴方来季はいないかもしれないじゃないですか」



融資担当者「次の方どうぞー」

サー・アレックス・ファーガソン「ハロー」

融資担当者「やあ、サー・アレックス。決勝進出おめでとうございます。選手層も強化できて世界一のクラブも死守できて最高ですね」

サー・アレックス「ハッハッハ。それで来季の件だが」

融資担当者「おや、これだけいるのにまだ誰か取るんですか?」

サー・アレックス「まあ、欲望はつきんからね。CFが一人欲しいし、GKもクシュチャクでいけるかどうか思案中だ」

融資担当者「なるほど…」

サー・アレックス「しかし、何より必要なポイントに向けてそろそろ手を打たねばならん」

融資担当者「ほう?」

サー・アレックス「ユナイテッドがここまでこれたのは全て余のおかげである。しかし、余もいつまでも元気でいられるわけではない」

融資担当者「それはまた弱気なことを」

サー・アレックス「そこで、余の代わりになるものがいないか考えたのだが、余の代わりになれるのはやはり余をおいて他にない。ということで、余のクローンを作るべくマンチェスター大学で研究させようと思うので、そのための資金をくれ」

融資担当者「い、いやぁ、それはコンプライアンスに反しそうなんでさすがに…」



そして、資金のための戦いは続いていく…
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