オリンピック・リヨンの左サイドバック、
エリック・アビダルがの金曜日(29日)に
メディカルチェックを受けることとなった。
クラブ間の協議でバルサ移籍に向け合意に達した為、急遽決まった。

2007-08シーズンに向けた補強の第三弾は、
またもフランス語を操る選手となりそうだ。
オリンピック・リヨンとの最終的な詰めの交渉を残すものの、
移籍の方向でほぼ大筋合意に達し、
予定通りに進めば金曜日の午後には
正式な入団発表へと進んでいくことになる。

バルセロナ入りしたアビダルは、
「とても満足している。
バルサに入団するということは非常に大きな意味を持つことだ。
僕の目標はバルサと契約を結ぶことだった。
何故なら昔からの超ビッククラブだからね。
その目標まであと一歩のところまで来ている。
多くの選手がこのクラブでプレーしたいと思っている。
今僕の夢は一刻も早くロナウジーニョ、メッシ、エトー、アンリ等の
偉大な選手達と共にプレーすることだ。
僕の新たな挑戦であるチャンピオンズリーグ獲得だって
このチームなら夢じゃない。
このチームでもっとフットボールを学びたい。」

1979年7月11日にリヨンで生まれた間もなく28歳となる
エリック・アビダルは、左サイドバックを主戦場とするものの、
センターバックやボランチの位置もこなすことが出来る。
アビダルはフランスの常勝軍団オリンピック・リヨン所属時代に
幾度なくチャンピオンズリーグを経験し、
またフランス代表としても国際経験豊かな選手だ。
もっとも、今回のバルサへの移籍は、
彼にとって初の母国外への移籍となる。

エリック・アビダルは186cm、75hgという
恵まれた体格ながら、最も得意とするポジションは左サイドバックだ。
そして巨体を利用し、センターバックもそつなくこなすことが出来る。
アビダルは豊富な運動量で左サイドが駆け上がり、
質の高いクロスを供給する。
また、テクニックと戦術にも長け、
的確なポジショニングで攻守のバランスを取る。
その強靭な体で激しいディフェンスも得意とし、
ジオの抜けた穴は十分にカバーされるだろう。

エリック・アビダルのプロとしての第一歩は
1999-2000シーズン、
リヨン・ラ・ドゥシェーレ(5部リーグ)から始まった。
しかしその翌シーズンにはモナコに見出され、
2000年9月16日のトゥールーズ戦で
いきなり1部リーグの舞台に踊り出る。
その後はモナコの中心選手の一人として着実に出場機会を増やし、
そこで2シーズンを過ごした。
その間、ラファエル・マルケスやルドビック・ジュリと共に
プレーしている。
2002年の夏、アビダルはリールへ移籍、
そこで2シーズンを完全なレギュラーとして過ごし、
出場機会もモナコ時代に比べて倍に増やしていった。
2003-04シーズンには38試合中35試合に先発出場している。

リールでの2年間を過ごした後、アビダルは生まれ故郷の常勝軍団、
オリンピック・リヨンへ2004年に移籍する。
同じ年、アビダルは初のフランス代表にも選出され、
8月18日のボスニア戦で代表デビューを飾っている。
2006年のドイツW杯では7試合中6試合にフル出場し、
フランス代表を準優勝へと導いた。
また、リヨンで過ごした3シーズンを
リーグ3連覇で飾ったアビダルは、
2006-07シーズンも31試合でスタメンを務めるなど、
もはやリーグ・アン(フランスリーグ)で
掴み取るものを全て掴むところまでに到達したのであった。
また、このシーズンにはチャンピオンズリーグでも
7試合にスタメン出場し、フランス代表としても10試合を戦うなど、
充実したシーズンを送った。

アビダルの履歴は以下の通り。

1999-00 リヨン・ラ・ドゥシェーレ
2000-01 モナコ  8試合出場
2001-02 モナコ 14試合出場
2002-03 リール 27試合出場
2003-04 リール 35試合出場
2004-05 リヨン 29試合出場
2005-06 リヨン 14試合出場

そして、エリック・アビダルが最後の関門である
メディカルチェックをパスした。
金曜日(29日)午前にバルセロナ市内の病院と
カンプノウ施設内にあるメディカル・センターを
それぞれ訪れたアビダルは全ての医療検査を受け、そしてクリアした。
バルサのメディカルチェックを担当したプルナ医師は、
「今朝、アビダル選手の全てのメディカルチェックを終えました。
全て問題無しという結果が出来ました。
アビダル選手のフィジカルコンディションは
素晴らしいものがあります。

筋肉系統には全く故障の後はありませんでした。
非常に屈強な肉体の持ち主だということが出来ます。
多少の怪我も怪我とも思わずにプレー出来る
非常に優れたフィジカルを持っています。
事実、ここ数シーズンは怪我の為に
試合を欠場したことは無いようです。」

アビダルはオリンピック・リヨン時代、
1度大きな怪我に見舞われている。
1年半前、今シーズンのメッシが負った故障と同じく、
左足の第五中足骨を骨折したのだった。
それに関して、様々な検査を行ったプルナ医師は、
「もう完全に完治し、克服した怪我で、全く影響はありません。」

エリック・アビダルが晴れて正式にバルサの一員となった。
メディカルチェックをクリアしたアビダルは
カンプノウ内のオフィスでジョアン・ラポルタ会長の面前で
契約書にサイン、2011年6月30日までの4年契約を結んだ。
また、同契約の違約金は9000万ユーロ(約150億円)に
設定された。
また、それに先立ってオリンピック・リヨンと
最終合意に達したバルサは、
同選手の移籍金として1500万ユーロ(約25億円)を
支払うこととなった。

また、上記移籍金に加え、向こう4年間の間に
バルサがチャンピオンズリーグを獲得した場合には、
プラスアルファとしてオリンピック・リヨンへ
50万ユーロ(約8,300万円)を支払うことも
ラポルタ会長の口から発表された。
また、同会長は今回の移籍に際し、
別途80万ユーロ(約1億3千万)の経費を受け持つことや、
リヨン側に選手育成貢献費として70万ユーロ(約1億2千万円)を
支払うことも付け加えた。

エリック・アビダルは今シーズン、
ハビエル・サビオラが着けていた背番号22を
着用することになりそうだ。
同選手はオリンピック・リヨン時代は背番号20を付けていたが、
バルサでは既にデコが同番号を装着している。

元イタリアのプロ選手だったマルコ・シモーネが
エリック・アビダルの代理人で、今回の契約にも同行している。
シモーネは選手時代、フランク・ライカールト監督率いる
ACミランと何度も対戦し、
セリエAでは通算49ゴールを上げている。

FCバルセロナの07-08シーズンの補強第3弾、
エリック・アビダルの入団発表会が
カンプノウ内の記者会見場で行われた。
「バルサの一員になることがずっと僕の目標だった。
今日、それが実現した。
そしてこれからの目標は、常に勝つことだ。」と
野心満々に語ったアビダル。
オリンピック・リヨンから移籍してきた左サイドバックは、
そのこみ上げる嬉しさを爆発させた。
新天地、バルサでの背番号は22に決まった。

バルサの選手になるということはアビダルにとって、
「この上ない誇らしいことだ。
今回の移籍実現に向けて尽力してくれた
関係者の皆さん全てに感謝したい。」と喜びを口にした。

この夏の3番目の補強となったエリック・アビダルだが、
これまでのアンリとトゥーレ・ヤヤとは共通点がある。
すなわちフランス語だ。
「フランス語を理解する仲間がいるというのは心強い。
チームにいち早く溶け込むことに役立ってくるからね。」
そしてアビダルにとってさらに追い風となるのは、
アンリとテュラムとはフランス代表で
一緒にプレーしているという事実だ。
「そうした代表の仲間がいることも
新加入選手としては嬉しい事実だよ。
僕のスタートにとってとても重要な要素と成りえるだろう。」

アビダルの加入に関して
テクニカル・ディレクターのチキ・ベギリスタインは、
「彼の運動量、高さ、スピードは
左サイドバックのポジションで大いに発揮されるだろう。
これまで以上に左サイドが攻撃的になるのではという意味で
逆の心配をする声もあるようだが、
彼はディフェンス面でもしっかりとした戦術眼を持ち合わせている。」

ここ数日の間に加入したトゥーレ・ヤヤやアビダルといった
フィジカル面に優れた守備の選手が多く入団しているという
事実に関してチキ・ベギリスタインは、
「チーム全体のバランスを今回は重視した。
攻撃面で強力なメンバーを既に持っている我々としては、
今回は守備面での補強を第一に考えている。」
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