開幕まで残り1ヶ月を切ったユーロ2008。
各国の代表メンバー及び代表候補メンバーが続々と発表されるなか、先日チェコが暫定ではあるものの代表メンバー23人が発表された。

注目はなんといってもネドベドの代表復帰だったが、メンバーリストに彼の名前はなかった。
ここ数シーズンは毎年この時期になると現役去就が世間の注目を集めているネドベドだが、今シーズンは奇しくも代表発表の前日に所属のユベントスと1年契約延長で合意したばかり。それもあって代表復帰への期待も高まったが現実は復帰を自ら固辞した模様である。

だが個人的には、そのユベントスとの契約延長が逆にユーロ出場に二の足を踏んだ原因ではないかとも考えられる。
そもそも1年ごとに現役続行か引退かでネドベドが悩んでいる理由の1つに、自身のコンディションがある。それは彼のプレースタイルを見ても分かるように、コンタクトに躊躇無く、無尽蔵のスタミナで走り回る姿は35歳の体を徐々に蝕んでいることだろう。年齢による衰えに加え長年の勤続疲労も相成って、それを上回るモチベーションがなければプレーを続けることは出来ない段階にまで来ている。
セリエBに転落した昨シーズンはクラブをAに昇格させることを、見事Aに復帰した今シーズンは普遍の場、チャンピオンズリーグへの出場権を得ることを、それぞれモチベーションにネドベドはプレーし続けた。そして今シーズンは3位が確定し、予備予選からながら見事に出場権を得ることに成功した。ユベントスと契約延長した彼はこうコメントしている。
「もう1度チャンピオンズリーグでプレーしたいと思い、決断した」
だが仮にユーロに出場すればオフの休暇は短くなり、コンディションが整わないことは明らかだ。ただでさえ予備予選の関係でシーズンインが早いのだから、オフの休暇は出来る限りコンディション調整に務めたいと思うのは当然だろう。常に完全燃焼を体現するスタイルの彼にとって、コンディション不良の中でチャンピオンズリーグを迎えることは不完全燃焼と同義語であり、プライドもまたそれを許さないことであろう。

一方で、ファンは、そして代表のチームメイトはネドベドの代表復帰を熱望している。
後継者と言われたロシツキの不在もさることながら、少しでも長く上の舞台で彼の勇姿を見ていたいという希望も多少ながら含まれていることだろう。ネドベドもそれは分かっているようで、
「代表の同僚が“またプレーしないか?”って言ってくれている。
 それに対してノーという事は出来ない。
 復帰については考えているところだ」
とコメントも残している(代表発表前)。

今回の代表メンバーは本代表23人と同数ながら、あくまで暫定メンバーである。
メンバーの最終登録期限は今月の28日。ネドベドの意志を変えさせるだけの説得の時間はまだ残されている。



ほな、また。

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